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2008年9月7日日曜日

突然死の恐れがある冠動脈疾患患者を診断する

非観血式危険因子階層分類方法
1、左室駆出率 低い左室駆出率はよく知られた要素であるが、
  実際には、より高い場合でも突然死が発生している。
2、心電図
 2-1、QRS間隔 今までのデータによりこの危険因子が立証
  されている。しかし、未だ治療の選択の探究がされていない。
 2-2、QT間隔とQT間隔分散 今までのデータにより、心臓の
  脱極過程の異常で、立証されている。しかし、未だ治療の選択
  の探究がされていない。
 2-3、加算平均心電図 加算平均心電図の異常は、今まで
  のデータにより、この危険因子である。治療の選択に対し、
  検証がされてきたが、未だ、立証がされていない。
 2-4、短時間心拍分散 限定のデータであるが、この危険
  因子に多いに関係することが判っている。しかし、未だ
  治療の選択の探究がされていない。
3、長時間心電図記録(ホルター)
 3-1、心室性期外収縮と非持続性心室頻脈
  ホルター心電図に現れた心室不整脈がこの危険因子で
  あることがよく立証されている。あるグループでは、NSVTが
  治療に利用されている。しかし、その精度は限定的である。
 3-2、長時間心拍分散
  低い心拍分散が死亡率の危険因子である。しかし、突然死
  には特定されていない。治療の選択には探究がされて
  きたが、未だ、立証がされていない。
 3-3、心拍ゆらぎ 最新のデータは、異常な心拍ゆらぎが
  この危険因子であるように思われる。治療の選択の探究が
  されていない。
4、負荷試験と機能的状態 
 4-1、運動l許容量とニューヨーク心臓協会分類
  心不全の悪化は、進行性心不全の予測危険因子であり、
  突然死の因子である。しかし治療の選択の探究が
  されていない。
 4-2、心拍と心室性期外収縮の回復
  限定したデータであるが、これがこの危険因子と示され
  ている。しかし、未だ治療の選択の探究がされていない。
 4-3、T波延長症候群
  最近の研究データの相当な量はこのT波延長症候群の
  異常が危険因子の一つと示唆される。治療法の選択の臨床
  応用は評価されているが、結果は一致していない。
5、心臓の圧受容体感受性
  かなりの量のデータが、この要素が低い場合、この危険因子
  の一つであることを示す。しかし、未だ治療の選択の探究
  がされていない。 
AHA/ACC Circulation2008;107:Aug25参照

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